YKK丸屋根展示館

所在地

富山県黒部市吉田200

完成年月

2008.9

用途

工場(史料館)

発注者

YKK株式会社

階数

地上1階

建築面積

3,141.33m2

延床面積

2,992.55m2

設計

大野秀敏+吉田明弘/APLdw

構造設計

構造設計集団

設備設計

総合設備計画

施工

第一建設、黒部エムテック

撮影

北島俊治

掲載誌

新建築0901、JA73

世界のトップシェアを誇るファスナーや建材で有数のシ企業の拠点工場に残る最も古い工場（昭和33年竣工）を博物館として再生するプロジェクトである。古いRC造シェル屋根を戴く約12,000m２の建物の一部を耐震補強を施し、一部を展示室および多目的ラウンジとし、一部を外部テラスとして全体から減築することで残した。建築文化財の修復・増築に関する国際指標であるベネチア憲章に則り、耐震要素や設備などの新しい要素は、既存部と際立った対比が生まれるようにデザインした。新築部分は薄いカテナリーキ曲線を描くエントランスキャノピーだけである。この計画は文化的価値の無い建物をあえて残し、企業の顔としての価値を高めて再生する新たな試みである。

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